ときめき、デイドリーム
ぱちくり。
朝水くんの言っている意味がわからなくて、目を忙しなく瞬かせてしまう。それに、お顔のきらきら度合いが寝起き最強すぎて。
「……葉柴さんからしてみれば、推しの弟なわけで、どんな風に接したら正解なのかわかんなかったのと、……なに話したらいいのか、わかんなかっただけ」
耳の端っこをあかくして、照れくさそうにそんなことをぼやく朝水くん。
……あ、あ、ああああああっっっ!!
推しの弟様までこんなにファンのことを考えてくれてるなんて、どんなやさしい世界線なんですかココ!!!とりあえず尊すぎて一回尊死するのは確定です。
「……あの、朝水くん」
「……えと、顔覆ってどうしたの」
「これは気にしないでくださいちょっと目がやられただけなのであと顔を元に戻してます」
「……ふうん?(理解してない)」
覆っている指の隙間から目だけをちょびっと覗かせて、こてりと首を傾げている尊さマックスの顔を仰ぎ見る。
「わたしは、朝水くんが朝日ナルくんの弟として、あるべきであろう正解なんて、求めてないです」