ときめき、デイドリーム



目の保養〜と見つめていると、御三方のそれはそれは尊い会話が聞こえてきた。




「那吏、お前昼何食うんだよ?」

「……てきとーに」

「はあ……。じゃあ焼そばパンかメロンパンで選べ」

「……メロン、」

「わかった。千井は?」

「えー、僕は何にしよっかなあ〜。ピザパンもよさげだし〜、でもチョココロネも捨てがたい!」

「じゃあテキトーでいいな」

「ああっ、ちずひどい!!!」




この三人は、普段からこうして集まっているわけではなく、なんとなく暇な時にこうして絡んでいるだけらしい。


お昼休み時がいちばん集まっている時間帯なのだとか。



珍しいな〜と眺めていたら、ハッと真生用に買う肉まんの存在を思い出す。


わわっ、あと残り一個だ!!!




「お、おばちゃん!肉まんひとつ!!」

「はいよ〜」




ギリギリセーフで、無事肉まんをゲットできた。


……けれど、授業前ギリギリに届けたため食べる時間がなく、真生はなくなく冷めた肉まんを授業の合間に食べていた。


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