ときめき、デイドリーム




そしてそして、その日は唐突にやってきた。


お昼休み。

いつもの真生のお弁当の風呂敷包みが変わっているのに気づきながらも、特に触れることはなく。


何の気なしに廊下へと目を向けた瞬間。




「────……えっ?」

「真生真生真生まお!!あれだよアレッ!!噂のお三方!!!」

「言いたいことは山ほどあるんだけど、まず人の名前耳元で連呼しないで……」



先日話の話題になっていた、噂のお三方を発見した。


千住くん、千井くん、朝水くんの3人が揃ってる。


はああああ……、ほんと朝水くん、似てるなあ。ナルくんに。



「凛琉、購買行こ」




そんな時、真生がガタリと立ち上がってそう言った。

お弁当があるにも関わらず。


どうやら、何かお弁当が食べられない理由があるらしい。



でも、難しいと思うなあ。

だって、朝水くんたちが集まってる姿を見に、女子が廊下に群がってるから。出待ちみたいに。


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