ときめき、デイドリーム



そう伝えると、ふうん、と流し見ていた真生が、いきなりカッと目を見開いて、窓から廊下に身を乗り出す。


その行動に唖然としていれば、何度か口をぱくぱくさせたのち。




「────おかあさん!!!」

「……え?」



そう、あの3人に向かって叫んだ。


………。

痛いぐらいの沈黙が、廊下、そして教室中に蔓延する。


それを言った真生でさえも、あ、みたいな顔をして、顔を真っ青にさせていた。


真生の言葉の意味がわからず、真生と御三方に視線を彷徨わせていると。


何拍かの間をおいて。



「……………は?」



そんな反応を示したのは、

あの中で最もおかあさん、なんていう単語が似合わないであろう、銀髪イケメンの千住伽夜さまだった。



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