君のとなりで恋をします。【番外編】
いくらなんでも当て字にも程があるでしょ。
大地くんが産まれる前、咲花が半泣きで相談してきたっけな…。
「──…そうそう、センスがないといえば…
久々に帰省したら我が家に犬がいてさ…
その犬に優吾がつけた名前が〝皇帝〟だってさ(笑)」
そんな風に、昨日あった出来事を楽しそう話す柊吾。
ちなみに〝優吾〟というのは、柊吾と13歳年の離れた弟だ。
「おぉ!
優吾、なかなかイカしたネーミングセンスしてるじゃねーか!」
「なんか、葵ちゃんと分かり合えそうだね…」
「ははっ。
ゆーくん、元気にしてる?」
私が柊吾に尋ねると、柊吾は何故か苦笑い。