想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
どこかすがすがしい顔をしている恵理。
「嫌いになっていなければそれでいい。好きじゃなくなってても、私は幸せな思い出だってある。ちゃんと忘れないで覚えていられる。だから、聞いてみたくなっちゃった。」
父と向き合ったのはしばらくない。
父に背を向けられてから、恵理は自分でも父に背を向けるようになっていたことを思い出す。
このままじゃいけない。
まだ生まれていないのに、なぜか温かいお腹。
つわりのたびに存在をアピールしてくるお腹の子。
向き合う勇気をくれているような気がした。
今しかない。
今、向き合わなければずっと向き合えないような気もしていた。
「一緒に、会いに行こう。」
宏貴の言葉に恵理は笑顔で頷いた。
「嫌いになっていなければそれでいい。好きじゃなくなってても、私は幸せな思い出だってある。ちゃんと忘れないで覚えていられる。だから、聞いてみたくなっちゃった。」
父と向き合ったのはしばらくない。
父に背を向けられてから、恵理は自分でも父に背を向けるようになっていたことを思い出す。
このままじゃいけない。
まだ生まれていないのに、なぜか温かいお腹。
つわりのたびに存在をアピールしてくるお腹の子。
向き合う勇気をくれているような気がした。
今しかない。
今、向き合わなければずっと向き合えないような気もしていた。
「一緒に、会いに行こう。」
宏貴の言葉に恵理は笑顔で頷いた。