想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
「どんな時も一緒にいるって決めただろ?幸せな時だけじゃない。きっとつらい時も苦しい時だってある。でも、どんな時も離れない。離れたくない。」
「・・・私も、離れたくない。一緒にいたい・・・。こんな私だけど。一緒に。」
「ばか。俺は恵理だから一緒にいたいんだ。恵理じゃないと無理だ。」
「私も。宏貴じゃないと無理。」
少し体を離した宏貴はふっと微笑む。恵理はまだ上手に笑えない。
そんな恵理のすべてを包むように宏貴は抱きしめた。

悲しみを乗り越えたわけじゃない。
これからさらなる悲しみが訪れるかもしれない。

何度も何度も悲しみを思い出して、心が痛み涙が流れるかもしれない。

それでも宏貴と一緒にいたい。
未来に進みたい。

恵理がそう思えるのはいつでも隣に居てくれる宏貴の支えがあったからだった。

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