想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
宏貴には考えていることがいくつかある。
今の恵理にはまだ言えない。

でも、二人で歩んでいく未来には必要な選択だと思い、そのために睡眠時間も削って準備をしていた。

少しだけ残っていた時間を使って、その準備をすすめる。

恵理が入院している間、落ち着くまでは一緒にいようと決めている。
病室から仕事をしようと、そのための支度も済ませると、ダイニングテーブルの上に恵理が作ってくれていた軽食が目に入った。

自分が今、止まったらだめだ。

俺が強くあることで、恵理もきっと・・・、また・・・。

笑ってくれるだろうか。
< 219 / 263 >

この作品をシェア

pagetop