想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
「恵理」
後ろから呼ばれて恵理が振り向くとそこには盛大に寝ぐせをつけた頭の宏貴がいた。

「おはよう」
「お疲れ」
宏貴は半分くらいまだ開いていない目のまま、恵理に近づくと恵理の体を抱きしめる。

「また、痩せたな。」
「大丈夫。すぐに元に戻るから。」
仕事が忙しくなるとすぐに痩せてしまう恵理。
身長と比較しても恵理はかなり痩せている方だ。
仕事が詰まってくると、痩せすぎてぎすぎすして感じてしまうほど、元から痩せている。

「宏貴も。今回はかなりきつかったでしょ。なのにごめんね、また運んでもらっちゃったね。」
「あれがないと、終わったって気がしないくらい恒例行事だから、むしろないと困る。」
「なら・・・いっか」
「そう」
すっぽりと宏貴の胸の中におさまっている恵理。
宏貴は身長180㎝。恵理は160㎝。
簡単に宏貴は恵理を自分の胸の中に包むことができた。
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