想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
「ごはん、できてるよ。」
胸の中から聞こえる恵理の言葉に、宏貴は短く答える。
「無理。恵理が先。」
そう言って宏貴は少し体を離すと、恵理にキスをする。

何度も何度も寄せては返す波のように繰り返されるキスから、次第に深まり、二人は口づけに夢中になる。

「愛してる」
宏貴はいつだって恵理にそうささやく。
恥ずかしがって、うまく返事ができない恵理に微笑みながらも宏貴は愛を言葉にすることを惜しまない。

お互いにお互いの服を脱がし合い、浴室に移動する間も唇を離さない二人。
シャワーで体を流したり、お互いの体や髪を洗う間も、体を離さない。

ずっと一緒に仕事をしていても、さすがに会社の中では距離を考えている二人は、数日ぶりのお互いの体温を求め続ける。
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