想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
ひとりとふたりと
「美園」
フロアから出た恵理を待っていたのは、同期の社員たちだった。
「お疲れ。やっと下界に降りて来たか。」
恵理はよく冗談でこう言われる。
宏貴とふたり、よくパーテーションの中から出ずに根詰めて仕事をしていることろ、同期の仲間たちは見ているからこそそういってからかう。
「高瀬君も、最近こもってるって聞いてるけど」
負けずに言い返す恵理に同期の高瀬が頭をかく。
「最近新しいセキュリティのシステムができたんだけど、不具合が多くて。呼び出しが頻発してんだよ。」
「そうなんだ。一橋君も言ってた。」
さすがに同期の仲間といえど、恵理は宏貴のことを仲間の前でも呼び捨てにはしない。
「でも一橋は違うセキュリティシステムにこだわってるだろ?しかも自分でセキュリティまで設計し始めたって聞いてる。」
「使いにくい箇所は自分で作りなおしちゃうからな。あいつ。」
同期入社の社員はほとんどが男性社員だ。
恵理に声をかけたのも、同期入社の男性社員5名だった。
フロアから出た恵理を待っていたのは、同期の社員たちだった。
「お疲れ。やっと下界に降りて来たか。」
恵理はよく冗談でこう言われる。
宏貴とふたり、よくパーテーションの中から出ずに根詰めて仕事をしていることろ、同期の仲間たちは見ているからこそそういってからかう。
「高瀬君も、最近こもってるって聞いてるけど」
負けずに言い返す恵理に同期の高瀬が頭をかく。
「最近新しいセキュリティのシステムができたんだけど、不具合が多くて。呼び出しが頻発してんだよ。」
「そうなんだ。一橋君も言ってた。」
さすがに同期の仲間といえど、恵理は宏貴のことを仲間の前でも呼び捨てにはしない。
「でも一橋は違うセキュリティシステムにこだわってるだろ?しかも自分でセキュリティまで設計し始めたって聞いてる。」
「使いにくい箇所は自分で作りなおしちゃうからな。あいつ。」
同期入社の社員はほとんどが男性社員だ。
恵理に声をかけたのも、同期入社の男性社員5名だった。