想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
要領よく仕事をこなせる宏貴は、要領よく新しい技術を習得していくことを恵理は知っている。

でも自分は違う。

もしも、デザインがつまらないと思われてしまったら?
新しいデザインが浮かばなくなったら?

常に大きな不安に襲われながらそれでもずっと宏貴の隣に居るのは自分でありたいと思う。

矛盾ばっかり・・・。

大きなため息をついて洗面室に入った恵理は自分の手を洗おうとして異変に気が付いた。

袖から出ている手首が赤い。
・・・?

気になって正面の鏡を見る。
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