想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
「あー、恵理の体調考えて自制するつもりだったのに。」
熱く体を交わしてしまった二人。
恵理がのぼせて立ち上がれなくなってから宏貴は理性を取り戻した。

部屋着に着替えた恵理の髪をソファで乾かしながら宏貴が反省している。

「もっと飲め?」
慌てて買ってきたスポーツ飲料を恵理に私ながら宏貴は平謝りだった。
「ふふっ」
あれこれ言いながら反省している宏貴が愛しくて、恵理はふらふらになりながらも笑っている。

「よし、オッケー」
恵理の髪を乾かし終えた宏貴が、ドライヤーを浴室に戻して恵理の元へ戻ってくる。
「ありがと」
結局、恵理は体も髪も宏貴に洗ってもらい、髪まで乾かしてもらったことにお礼を言う。
「ごめんな。ちょっと反省するわ。」
「ふふっ。宏貴おもしろい。」
いつもと違う表情の恵理。付き合ってから自分にだけ見せてくれる顔が増えたことがうれしかった宏貴。それでもまだまだ見たことのない表情がたくさんある。
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