想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
精神科・・・?

恵理とふたりきりになった。
宏貴は恵理の体を抱きしめながら、恵理がどうか自分に打ち明けてくれることを願う。

恵理を支えたい。
離れないと決めた。

でも、今は恵理の口から打ち明けてもらうしか、知れる方法がない。

恵理をこんなにも震えされていることがなんなのか。

震えが止まらないままの恵理を抱きしめながら、宏貴は強く強く願った。

「・・・ひろ・・・」
恵理の口から声が聞こえた瞬間、宏貴は体を少し離す。
「ん?」
はやる心にストップをかけながら、なるべく冷静に恵理の話を聞く姿勢であろうとする。
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