想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
宏貴が無責任に大丈夫を連呼する自分に幻滅し始めた時、恵理が宏貴の方を見た。

「私、妊娠した・・・。」
その言葉に、一瞬思考が停止する宏貴。

「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・。」
何度も謝り頭を下げる恵理。

「宏貴・・・ごめっ・・・」
謝り続ける恵理を宏貴は強く強く抱きしめた。

「なんで謝るんだよ。謝るのは違うだろ?」
「・・・ごめん・・・」
頭を下げたままあげられない恵理。
宏貴はその小さな体を抱きしめる。

「結婚しよう。恵理。ここで言うの違うかもしれないけど正直そんなのどうでもいい。今、そんなのどうでもいい。」
「ごめん・・・ごめんなさい・・・」
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