タングルド
祖父の家には温泉が引かれている。

母は到着するなり祖父母に一言挨拶をするとさっさと温泉に入りにいった。
もともとこんな母だから嫁姑問題もおこらないというか、祖母も言っても無駄くらいな距離感をたもっているから上手くいっているんだろう。

祖父と父の3人でしばらく話をしてから、少し早めの夕食を食べてから帰路についた。

二人を実家に送ると部屋に着く頃にはすっかり夜も遅くなっていた。

「温泉に入りてぇ」

さすがに疲れたから、温泉代わりに風呂に湯を張ってゆったりと浸かった。

寝る前に雪におやすみというスタンプを一つ送ってベッドに倒れ込んだ。
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