タングルド
Twitterからのお知らせが入り、一瞬体が強張る。
Ayaのアカウントはブロックしているから、彼女からのお知らせは来ないことはわかっているのに、今の自分がAyaと重なって怖くなる。



友人からのダイレクトメッセージだった。

『今週末どうしても無理?』

同窓会、いまさら敦や美幸に会ってももう何も感じないような気がする。
それならば気分転換に行くのも悪くは無いかも。

『今からでも参加OKなら行こうかな』

『もちろん大丈夫だよ、大歓迎』

『じゃあ参加で』

返事をすると、すぐにお店のHPのリンクが送られてきた。

『当日楽しみにしてるね』

『私も楽しみ』


着替える元気もなく、ベッドに仰向けに寝そべり手を広げ大の字になる、手から滑り落ちたスマホはゴトンと鈍い音を立てて床に落ちた。

あっ、スマホ大丈夫かな?

確認しなきゃ


そう思っても体が言うことを聞かなかった。
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