タングルド
7時過ぎに二人揃って会社を出た。
やはり違和感はある、賢一は二人のことを隠そうとしない。そもそも既婚者ならまだしも、誰に恋人がいるとかましてや婚約者がいるなんて知ってるわけないから問題ないと踏んでいるんだろう。
いや、
来月、賢一が副社長に就任すれば身辺が騒がしくなるし、それこそ森川彩香と結婚とかになったら私は?
「雪?」
「え?」
「さっきからぼんやりしてどうかした?」
いけない、ふとした時に色々考えてしまう。
「お腹すいたな〜って」
賢一は一瞬固まってその後すぐに吹き出した。
「何か食べていこうか」
なんでこんなに自然なんだろう。
「食べたいものはある?」
「やっぱり好き」
「え?俺のこと?」
いけない、声にでちゃった。
「唐揚げ弁当のこと」
「な〜んだ、でも俺も好きだからいいか」
二人で顔を見合わせて笑う。
ちゃんと笑えてるかな?
やはり違和感はある、賢一は二人のことを隠そうとしない。そもそも既婚者ならまだしも、誰に恋人がいるとかましてや婚約者がいるなんて知ってるわけないから問題ないと踏んでいるんだろう。
いや、
来月、賢一が副社長に就任すれば身辺が騒がしくなるし、それこそ森川彩香と結婚とかになったら私は?
「雪?」
「え?」
「さっきからぼんやりしてどうかした?」
いけない、ふとした時に色々考えてしまう。
「お腹すいたな〜って」
賢一は一瞬固まってその後すぐに吹き出した。
「何か食べていこうか」
なんでこんなに自然なんだろう。
「食べたいものはある?」
「やっぱり好き」
「え?俺のこと?」
いけない、声にでちゃった。
「唐揚げ弁当のこと」
「な〜んだ、でも俺も好きだからいいか」
二人で顔を見合わせて笑う。
ちゃんと笑えてるかな?