タングルド
<新しい生活>
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案の定、翌日は経済誌はもちろんのことマスコミからの問い合わせがひっきりなしに入った。

私は本社で橘常務、改めISLAND住販社長の補佐をして、賢一は社長の代理としてマスコミ対応にあたった。そのことで、賢一が社長の長男であることが社内に知れることになった。

副社長に就任するまでの10日間は嵐のように過ぎ去り、4月1日に無事に人事が確定し私の手元にも辞令書が届いた。



本社での仕事はこれで終わりかぁ色々なことがあった、嫌なことも楽しいことも。これからの仕事先があの旧森川住販の建物だと思うと、なんとなくモヤったりするし、新二さんと毎日顔を合わせるかと思うとうんざりしそうだけど、橘常務が橘社長となったのだから仕方がない。

封筒から辞令書を取り出しゆっくりと広げる。




え?
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