タングルド
女性?
こんな時間に?

何となく不安になってベッドの中に潜り込んで耳を塞いだ。

呼び出し音は一旦止まり、再び鳴り始めた時に強制的にその音は消えた。

電源を切った?

あやかって読むのだろうか?



不安に押しつぶされそうになる。

茂の逢引き現場を見た時はこんな気持ちにならなかった、今はすごく怖い。


「雪?寝た?」

優しい声が聞こえてきた」


期限付きだとしても

期限内は

賢一は私の恋人なんだ


「寝てない」

「よかった」

布団を剥がされ私に覆い被さる賢一に抱きつくと体勢を変えて私が賢一の上に跨るとシャツを脱ぎ捨てた。

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