非常勤講師と受験生
中三、一学期。

四月

とある桜舞い散る季節の朝。

ピピピピ......。

朝六時を指している目覚まし時計から鳴る音と共にベットの中でもじもじしている人が居た。

その人は目覚まし時計を止めると起き上がり背伸びをした。

「ふあぁ~」とあくびをした私は、田中葵(たなかあおい)

今日から中学三年生。

目を擦りながらも朝食をとり身支度を済ませた私は、朝七時を指す時計と同時に家を出た。
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