非常勤講師と受験生
そんなこんなで時間は過ぎていき、昼食の時間となった。

私達は集合場所でもあるレストランの前まで歩いて行き、同級生達と合流したのである。

そして、全員揃ったという事らしいので、私達A組は各自自由に昼食を取る為に席に座っていった。

私は、小林先生と隣の席が良かったが、先生用と生徒用でテーブルが分かれており流石に厳しかった為、まゆちゃんや荒城くんが近くの席に座ったのだった。

私は荷物を椅子の背もたれに掛けてから、バイキング形式の食べ物を其々好きなだけ取っていった。

そして席に戻ると、「葵ー、流石に取りすぎじゃないー?」とまゆちゃんが言うので、私は「そうかな?」と首を傾げた。

「そうだよ!」

まゆちゃんがそう言うので、私は食べ物が乗っているお皿を見てみたが、どうしても多そうには思えなかった。

「まぁ、自分が食べたいならそれで良いけど。」

私は、まゆちゃんに少しだけ飽きられた感じはしたが、お皿に乗っていた昼食をぺろりと完食してしまったのだった。
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