非常勤講師と受験生
「………ッ、はっ、初めましてっ!大河さんとお付き合いをさせて頂いております、田中葵と申しますっ………!」


心臓バックバクな私は深呼吸を数回繰り返して、勢いで言葉に発してしまった。


「葵、ガッチガチに緊張しなくて大丈夫だから」

「………あっ、うんっ………」

「それじゃ、立ち話もなんだし、座って話そっか」

「そうだな」

「葵ちゃんは何飲む~?ジュースとか色々あるよ~」

「………あっ、じゃあお茶で大丈夫です………」

「そぉ?分かったわ~」

「あっ、ありがとうございます………!」

「全然大丈夫よぉ~」
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