非常勤講師と受験生
教科書や参考書、ノートなどをバックの中へ詰めていき、消しカスを集めていた時………。

トンッ………。

一瞬の間、荒城くんの手と私の手が触れてしまった。


「「あっ」」


二人は突然のことに少し驚いて、「ごめん」「こっちこそごめん」と半分照れながらも謝った。

偶然手が触れてしまったものの、まゆちゃんはドリンクのコップや、お皿などをカウンターへ運んでいた為、気付かなかった。
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