非常勤講師と受験生
玄関で靴を脱ぎスリッパに履き替え、ダルそうな小林先生を抱えつつもワンルームの部屋へと入った。

そこには…。

漫画や、食べかけのカップラーメン等で散らばっていた。

そこは、何とも言えない異臭が漂っており、あの小林先生の部屋だとは思えなかった。

「何ていう部屋なんですか!!!掃除しましょ、掃除!!!」

そう怒鳴った私は、そそくさと掃除に取り掛かり、一時間後にはピカピカに輝いている部屋へと元通りになった。

「先生!お部屋元通りになったので、キッチン借りますね!」

とニコニコの笑顔で言うと、キッチンへと向かい、冷蔵庫に入ってあった食材と買ってきた食材を使い、お粥を作った。

先生の好みが良く分からなかったので、シンプルなお粥にしてみた。
< 73 / 184 >

この作品をシェア

pagetop