非常勤講師と受験生
その足音はやはりこの教室の方へと向かって来ており、この教室の前でその足音は止んだ。

そうこうしていると、ガラガラと音を立て私の居る教室の扉が開いた。

誰が来たんだろう…。と思いつつも、勉強に集中していたのでとても分からなかった。

私は、足音に気を取られてしまっていたので、どうしても気になり頭を上げた。

するとそこには小林先生が居た。

「何で小林先生居るんですか?」そう私は小林先生に聞いた。

すると先生は頭を掻きむしると、私に向かって「お前が毎日ここで勉強してるから放っておけなくてよぉ。」と言った。

「だから、俺が教えてあげれる所は教えるから。」と言ってくれたので、私は丁度社会の参考書を開いていたので、授業等で分からず仕舞いにしていた所を聞いていった。

「ここが分からなくって…。」そう聞くと先生は真剣に私に答えてくれた。

先生は、授業でも補習でも勉強の教え方が上手で分かり易かったので、順調に進めていった。
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