非常勤講師と受験生
そして、次の日。

私は、制服に着替え支度を済ませ、学校へと向かった。

A組の教室に着くと、そこには何人か既に同級生が来ていた。

私は自分の席に座ると、まゆちゃんと一緒に、どのヘアアレンジにするか悩んでいた。

すると「別に髪型が何でも可愛いよ。」と荒城くんがまゆちゃんに向かって言った。

やはり、まゆちゃんと荒城くんのラブラブ度は健在で。

「ほんとぉ?!でも、葵とオソロにしたいからなぁ~。」

「そ、それなら別に良いけど。」

「で、まゆちゃん何にする~?」

「でも、葵ロングじゃん。うちはボブだしさ~。」

「じゃあ、ハーフツインテールとかは?」

「あ、良いね!それ!!」

「よし、それじゃハーフツインにしよっか!」

「じゃあ、葵大先生お願いしまーす!」

まゆちゃんは手が不器用で髪を結ぶにも一苦労なので、私が代わりに結んであげる事になっている。
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