やっと解けた
彼からの返事は返ってこない。

きっと緊張して言葉が上手く出てこないのだろう。

「ごめんね!急に!けどどうしても伝えたくて!凛なんか吉良くんに比べたらなんの取り柄もないけど、吉良くんに似合う女の子になるように頑張るから!だから私と付き合ってくれませんか!!」

今日の演技も完璧だ。いつもの男たちのようにきっと照れながら頷くだろう。

学年1と言われているこの男と付き合えば、お似合いカップルの誕生だろう。そうすれば私の株はさらに──

「ふっ、、、ははは」

そんなことをおもっていたときこんな状況に似合わない笑い声が聞こえてきた。
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