テッシーくんのおやつ日記 & おやつ旅日記
おやつ日記編
僕はテッシーといいます。
名前に『手』が付いた沼に住んでいるので『テッシーくん』。近くを飛んでいた鳥さんたちが付けてくれた名前です。

夜中に沼の近くを人間さんと散歩していた犬さんが、
「恐竜は絵で見たことあるけどお前はかなりちっちゃい。」
って、僕を見て言っていました。
でも僕は陸の竜じゃなくて水に住む竜で、沼が浅いから僕は小さいんだと思います。
…逆かなぁ?

だいたいの鳥さんは僕を見ると逃げて、あるときには怖い顔をして追い払われてしまいます。なので仲のいい鳥さんが来たときしか、明るい時に水の上に顔を出しません。
たまに人間さんも近くに来ます。気をつけないと、キラキラ光る丸いのが付いたのを近づけて、パシャとかカシャとか音を立てて捕まえようとするので、深いところまで潜って隠れます。

僕は夜中にこっそり、近くの公園周りを泳ぐのが好きです。みんな星空や景色を見ていて僕には気付かないから、夜中は泳ぎ時なんです!
ず〜っと前に昼間に見つかったときは叫ばれちゃって、急いで逃げちゃいましたけど。


今日も夜のお食事が終わって一休み。

そうしたら、ちっちゃくて丸っこいものが水辺に浮いていたのを見つけた。
釣り糸、とかいうやつじゃないよね?ゴミかなあ?
ず〜っと前は、汚れててこの水には住めなくて、近くのボロボロの家にこっそり住んで、もう少しきれいな水辺で魚を取って暮らしてたことがあるくらいなんだけど…

うん、針も糸も無いや。おもちゃかな?ちょっとなめてみよう…
…なんか、ゴツゴツしてる…なんか、匂いもあるみたいなんだけど……
あれ?こっちにも何か…あ、この外側、さっきのとそっくり。それが船みたいになってて、中にさらにまぁるいのがある!
なんかいい匂い…もうガマンできないや!一つだけ……

ガリッ…
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