Re:habilitation study ~鬼指導教官にやられっぱなし?!




『は~あ、終わっちゃった・・・』


更衣室で着ていた実習用ケーシーを脱いで、私服に着替えたあたし。

あんなに早く終わって欲しいと思っていた実習だったのに
もうここでこの実習用のケーシーを着なくてすむ状況になったら
寂しささえも感じる

ここへ来なかったら岡崎先生に出逢うことはなかった

彼を好きになったことがこんなにも苦しいなら
ここへ来なかったほうが良かったかもしれない

でも、ここへ来なかったら、好きになることがこんなにも苦しいことだなんて知ることはできなかっただろう


『好きになるのは苦しい・・これもきっといい想い出になる。』

あたしは自分にそう言い聞かせて更衣室を出た。


そして、寮へ戻るために病院玄関と反対側にある夜間通用口から外へ出ようとした時。

「ま~お!」

と背後から聞き覚えのある声がした。


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