Re:habilitation study ~鬼指導教官にやられっぱなし?!
『えっ????逃げるって・・・』
「急げ・・じゃないと、巻き込まれる・・・せっかくの休みなのに!!!」
スプリントを作っている途中で腕を掴まれた。
実習中、同じことがあった時は激しい動悸に見舞われ大変なことになったけれど、今は大丈夫そう
その時の動悸の原因はどうやら岡崎先生だったみたいだけど
今では腕を掴まれるどころか、ついさっきキスまでする関係になっているから・・・
でも、逃げるってなんだろう?
『どういうこと・・ですか?』
「今、説明している暇はな」
ガチャ!!!!
「ジャ~ン、ジャ~ン、ジャ~ン、ジャジャ、ジャ~ン、ジャジャ、ジャ~ン♪」
「あ~、終わりだ。真緒、ゲームオーバー・・・」
「あら、マオちゃん、いらっしゃい♪元気してた?」
勢い良くドアを開けて、映画のBGMのような歌を歌いながらやってきたのは
整形外科医師の森村先生。
彼の登場が予想通りだったのか、岡崎先生は顔に手を当てて大きな溜息をついている。
「マオちゃん、彼氏の、カッコいいとこ、見たくない?」
『・・・カッコいいところ・・ですか?・・・』
森村先生には岡崎先生とあたしがお付き合いしていること知られているんだ
なんか照れくさい
今も冷やかされている感満載だし・・・
でも、カッコいいところ・・見たい
なんだろう?
『真緒、見たくないって言え。誕生日だろうが。』
相変わらずの般若顔に困った顔がプラスされていて、これは見たくないって言ったほうがいいのかも
そう思い始めていたあたしに森村先生は
『真緒ちゃん、とうとう作業療法士になったんでしょ?見ておいたほうがいいよ。勉強になるし、彼氏のこと、もっともっと惚れてまうから。』
勉強になる&彼氏のこと、もっともっと惚れてまう・・・の2大パワーワードを突き付けてきた。