Re:habilitation study ~鬼指導教官にやられっぱなし?!
「まったく・・・ベッドをくっつけるとか・・服を脱ぐとか・・・何やってるんだよ、真緒は・・・」
なんか声が聞こえる
しかも、すぐ近くで・・・
「人がせっかく、理性を総動員して、純夏さん弁当から目逸らしたり・・・大人の格好にドレスアップした真緒をできるだけ直視しないようにしたり・・・Tシャツも敢えてふざけたものを渡したのに・・・」
目をつむったままのあたしだから目視はしてないけれど
岡崎先生・・だよね?
この声・・・
しかも、あたしの顔にかかっている前髪を指でそっと避けてくれている?!
その優しい指使いにも、胸がきゅんとくる
「それなのに、こんな格好してかわいい顔して寝てるなんて、何されても仕方ね~ぞ。こら。」
こんな格好って・・・
そういえばさっき服脱ぐとかって・・・
『あっ・・・Tシャツも、ジャージも・・・ない・・・』
いつもはなかなか朝目が覚ませないあたしでも
さすがに今は目が開いた。
ぱっちりと。
『あっ、ここ、どこ?でも、この匂い、スキすぎてクラクラする~・・・』
「起きてたのか・・・真緒、ダメだ、それ以上、俺に近付くのは・・・」
『だって、この匂い、久しぶりすぎて・・・』
「バカっ!!! もうこれ以上は我慢できなくなるから・・」
完全に目が覚めた。
昨日はあたし用のベッドに寝ていたはずなのに
今はどうやら岡崎先生のベッドに転がり込んでいる
彼と少しでも近付きたいと思ってくっつけたベッドの上で転がるなんて
自分の寝相の悪さにびっくりする
しかも、寝る時は着ていたはずの、Tシャツ、ジャージを着ていない
彼の言動から考えると、多分、暑かったからとかで自分で脱いだっぽい
今、かろうじて着ているのは、絵里奈から授かったセクシーなベビードールとTバック
今のこの状況
彼の、あたしが欲しい気持ちが伝わってくる今
ここで恥ずかしいとか無理と言って逃げ出すのは違う
あたしも彼が欲しい
あたしを欲しがっているらしい彼が欲しい
それだけの理由でいいんじゃない?
正当な理由を求めちゃダメだよね?
模範解答なんてないんだから
『難攻不落なその理性・・・ぶち壊してやる!!!!』
だからあたしは強気になる
まだ2回目のエッチだけど強気
触れ合いたい
感じ合いたい
あたしがまだ知らない彼を
だから恥ずかしくてもそんなのもう構っていられない
もっともっと貪欲に彼を欲しがりたい
だから
あたしを大切にするために彼が死守しようとした理性なんて
ぶち壊してやるんだ
「真緒・・・今の言葉、後悔するなよ。」
『えっ?』