Re:habilitation study ~鬼指導教官にやられっぱなし?!
「初めての時とは違う・・・覚悟しろ。」
『・・・か、覚悟・・ですか?・・・・』
「そう。」
優しさ故に隠していたらしい牙をとうとう剥き出しにしたような彼は着ていたTシャツを脱ぎ捨て、あたしをさっさと組み敷いた。
あたしをじっと見つめる彼の目。
彼が言う通り初めての時とは違う。
初めての時は、あたしを気遣うような様子を窺う目だった。
でも、今は明らかに違う。
捕えたらもう絶対に離さないと言っているような目。
キスもそう。
初めての時は、そのひとつひとつが、彼の大切にしたいという想いが詰まったような優しくて温かいキスだった。
でも、今はキスを落とした場所からしびれが走り始め、キスが増えていくに従ってしびれが共鳴しあって、感覚がより鋭くなるような刺激的なキス。
彼は唇、耳、首筋、鎖骨、胸元とキスを繰り返していった後、今度はベビードールがはだけて丸見えのお腹に、彼の欲しいが痛いほど伝わってくるようなキスを落とし始めた。
今の彼が降らせるキスは、
あたしの理性までもをぶち壊すようなあたしにとって危ういキス。
気を抜くと溺れてしまうようなキス
そして
「見つけた・・・真緒の・・ホクロ・・・ハートだ。」
あたしのお腹の奥のほうをきゅんきゅん疼かせてしまう、あたしの・・まおのひみつだったものへのキス。
Tバックを履いたまま、何度も何度もそこへ唇を重ねられたあたしは、
『・・・ダ・・・メ・・・もう・・・んん・・・・』
自分から漏れた甘ったるい声を我慢するあまりに、手と膝をベッドについた姿勢で背中を激しく仰け反る。
それでも彼は逃がしてはくれなくて、今度はTバックを下げながら
あたしのひみつであり、敏感らしいそこを今度は舌でもひたすら攻めてくる。
『あぁ・・そ・・こ・・・・ぁんん。』
「声、我慢するなよ・・・真緒。」
早々に果てそうになるあたしを煽る彼。
彼のその囁き声ひとつで、とうとうあたしは自分から漏れ出る甘い蜜で体が満たされ始めた。
「声、もっと聴かせて・・・マオ。」
そう言いながら彼は再びあたしを組み敷いて、唇とおへそにキスを落とした後、その甘い蜜をゆっくりと舌で掬い上げてくる。
恥ずかしい以上に気持ち良すぎて、声が漏れるのを堪えることなんてもう無理で。
『・・・・あっ・・・・あっ・・・・もぅ・・・』
あたしの漏れる声に合わせて舌の動きも激しくなり、生々しい湿っぽい音まで耳に滑り込んでくる
視覚
嗅覚
味覚
触覚
そして聴覚
それらにじわじわと本能の牙を剥く彼のその姿に
『もう・・・おね・・がい・・・ほし・・い・・・いお・・り・・さんが・・・』
あたしも自分の本能を曝け出さすにはいられなかった。