Re:habilitation study ~鬼指導教官にやられっぱなし?!
「朝メシ、ちゃんと作ってやるつもりだったのに・・・」
『・・・朝ごはん食う暇がもったいないぐらい・・・ヤるってホントなんですね。』
「・・・ホントだよ。マオ限定でな。」
『やった~♪』
初めての時の・・・切なくて胸がきゅんきゅんきたエッチ
昨日の夜の・・・本能剥き出しの彼にペロリと食べられちゃいそうなドキドキなエッチ
それらとも異なる今は
『もう~・・無理・・・気持ち良すぎて・・・』
「離れがたい・・・んだけど・・・まだ・・」
『もうとろとろです~・・・』
「境目がもうわからない・・マオと俺の・・・」
ゆっくりとじゃれ合いながら、ふたりでひとつになる心地よさを一緒に味わうようなエッチ
『し過ぎました・・・堪能・・・』
「褒め言葉だな、それは。今朝はこんなはずじゃなかったのにな。」
あたしを両腕で包み込むようにして抱いている彼がかすかに溜息を漏らす。
『こんなはずではなかった・・とは?』
「せっかく真緒が名古屋に来たんだから、伏見にあるプラネタリウムでも連れていこうかと思ってたのにな・・・美味しすぎる真緒の誘惑に負けた。」
彼は“お前のせいだぞ!”と言いたげなキスをおでこにひとつ落として笑う彼に、また今も胸がきゅんとする。
もう1回・・のおねだりをしたくなるぐらい。
でも、実習中の焼肉屋さんからの帰り道で彼が言ってたプラネタリウムも見てみたかったあたしもいて。
『プラネタリウム・・・今からどうですか?遠いんですか?』
「もうすぐ10時になるぞ。現地に着いたらすぐ昼になるだろうけど・・・真緒、電車の時間は?」
彼が口にした“電車の時間”
感情とか想いとかなんて一切表さないこの言葉が、夢の中にいるようなあたしを現実に連れ戻す
岡崎先生と過ごす手放したくない今のこの時間には終わりがある
ということを・・・
『・・12時48分・・・です。名古屋駅発の。』
「門限17時だろ?電車の時間、早いんじゃ・・」
電車の時間、早いんじゃ = まだ一緒にいられるんじゃ
そう聞こえてしまうぐらいあたしはこの時間を手放したくないらしい
『15時前の特急もあるんですけど、それだと高山駅に17時過ぎに着くんです。』
「・・・・・・・・」
“門限過ぎるの、ちょっとだけだろ?15時前の特急でいいじゃん”
“今日は特別なんだから門限なんてナシだろ?”
今、岡崎先生にそう言われたら、すんなりとその通りにするだろう
でも、多分、そうはいかない
筋をちゃんと通す
彼は予想外のちょっと大胆なことをするけれど
そこだけは絶対に間違えない
そういう人だから
「逆算しろ、真緒。」
『・・・・・・・・』
「真緒にとって、今、大切にしなきゃいけない人達をちゃんと安心させられるように。」
『・・・・・今、大切な人が・・・あたしにとって岡崎先生だって言ったら?』
「俺は、真緒にとって・・・今じゃない。」
『えっ・・・そんな・・・』