Re:habilitation study ~鬼指導教官にやられっぱなし?!
【Study11:親友絵里奈の苦悩と般若のエール】
【Study11:親友絵里奈の苦悩と般若のエール】
実習11日目
・・・が始まる前の朝。
「真緒~、ちょっと!!!」
洗濯機が設置されている脱衣所から聞こえてきた絵里奈の、あたしを呼ぶ声。
ゴキブリでも出てきたかと思い、殺虫剤を片手に小走りで駆け寄る。
「えっ、ゴキブリでも出たの?」
『はっ、出たから呼んだんじゃないの?』
「違うよ~、あたしのも真緒の服と一緒に洗濯しようと思っているんだけど、真緒、ケーシーのポケットに紙を入れたままだよ~。このまま洗っていたら、服が紙まみれになっていた・・・ん?」
かわいくぷりぶり怒っていた絵里奈の怒りの勢いが急にトーンダウンする。
手には見覚えのある丸まったコピー用紙。
「なに、これ・・・」
『あっ!!!』
ごく微量だけど血もついていたし、レポートまお作という半分おふざけなことも書いてあったから、それらがバレる前に絵里奈の手から奪い取ろうとした。
それなのに、絵里奈はあたしよりも手が動くのが速くて。
彼女は丸まっていたそれをビシッと開いた。
『うっ・・・』
レポートまお作は絶対に大笑いされる
これ、何~?!!!!って・・・
こういうおふざけ、絵里奈は大好きだから
「これ・・・できる 真緒ならって・・・岡崎先生の字じゃん。」
『えっ?』
一目で岡崎先生の字と断定した絵里奈。
しかも、レポートまお作ではないほうの・・半分おふざけおなじないでないほうの字を。
どういうことなのよ?と今にも聞きそうな絵里奈があたしをじっと見つめている。
でも、こっちが聞きたい
なんでこれが岡崎先生の字だって断定できるのかを
『なんで、そう思う・・の?』
「昨日、岡崎先生から、松浦先生に渡してって預かったメモ書きの字、この字だったもん。あまりにも達筆だったから驚いて・・・だって、ラグビーでもしているようなごっつい体の人がこんなにも綺麗な字を書くんだってびっくりしたから。」
そうか
絵里奈は見たことあったんだ
岡崎先生が真面目な時の字を
できる、真緒なら・・の文字はもしかして岡崎先生が書いたものかも・・なんて思ったりもしたけど、レポートまお作の字も見ているから同一人物が書いたとも思えなくて・・・
あたしのレポートの岡崎先生赤ペン添削も走り書き・・だし・・・
「真緒~、愛されてるじゃん!!!!岡崎先生に!!!」
『あ、愛されてる?!そんなバカな・・』
「だって、ここに証拠が~。できる、真緒なら・・だよ?」
ニヤニヤしながら、そのコピー用紙をあたしに押し付ける絵里奈。
そのせいであたしの頬は勝手に赤らむ。
実習11日目
・・・が始まる前の朝。
「真緒~、ちょっと!!!」
洗濯機が設置されている脱衣所から聞こえてきた絵里奈の、あたしを呼ぶ声。
ゴキブリでも出てきたかと思い、殺虫剤を片手に小走りで駆け寄る。
「えっ、ゴキブリでも出たの?」
『はっ、出たから呼んだんじゃないの?』
「違うよ~、あたしのも真緒の服と一緒に洗濯しようと思っているんだけど、真緒、ケーシーのポケットに紙を入れたままだよ~。このまま洗っていたら、服が紙まみれになっていた・・・ん?」
かわいくぷりぶり怒っていた絵里奈の怒りの勢いが急にトーンダウンする。
手には見覚えのある丸まったコピー用紙。
「なに、これ・・・」
『あっ!!!』
ごく微量だけど血もついていたし、レポートまお作という半分おふざけなことも書いてあったから、それらがバレる前に絵里奈の手から奪い取ろうとした。
それなのに、絵里奈はあたしよりも手が動くのが速くて。
彼女は丸まっていたそれをビシッと開いた。
『うっ・・・』
レポートまお作は絶対に大笑いされる
これ、何~?!!!!って・・・
こういうおふざけ、絵里奈は大好きだから
「これ・・・できる 真緒ならって・・・岡崎先生の字じゃん。」
『えっ?』
一目で岡崎先生の字と断定した絵里奈。
しかも、レポートまお作ではないほうの・・半分おふざけおなじないでないほうの字を。
どういうことなのよ?と今にも聞きそうな絵里奈があたしをじっと見つめている。
でも、こっちが聞きたい
なんでこれが岡崎先生の字だって断定できるのかを
『なんで、そう思う・・の?』
「昨日、岡崎先生から、松浦先生に渡してって預かったメモ書きの字、この字だったもん。あまりにも達筆だったから驚いて・・・だって、ラグビーでもしているようなごっつい体の人がこんなにも綺麗な字を書くんだってびっくりしたから。」
そうか
絵里奈は見たことあったんだ
岡崎先生が真面目な時の字を
できる、真緒なら・・の文字はもしかして岡崎先生が書いたものかも・・なんて思ったりもしたけど、レポートまお作の字も見ているから同一人物が書いたとも思えなくて・・・
あたしのレポートの岡崎先生赤ペン添削も走り書き・・だし・・・
「真緒~、愛されてるじゃん!!!!岡崎先生に!!!」
『あ、愛されてる?!そんなバカな・・』
「だって、ここに証拠が~。できる、真緒なら・・だよ?」
ニヤニヤしながら、そのコピー用紙をあたしに押し付ける絵里奈。
そのせいであたしの頬は勝手に赤らむ。