パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます

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　レストランは満席状態。
　わたしたちが案内された席は西向きで、沈んでいく夕陽が刻々と織りなす色彩の変化を存分に楽しめる席だった。

　突然でも予約取れちゃうし、しかもこんな特等席。
　こんなとき、ルイのすごさを垣間見るような気がする。
　その恩恵にあずかって見た淡い紫色に染まっていく空の光景は、うっとりするほど美しかった。

　メニューはフルコースオンリー。
　運ばれてくる一皿一皿、どれも芸術的な盛りつけで、味はもちろん、見た目にも存分に楽しめた。
　デザートまで食べたら、もうお腹いっぱい。

「どう、満足した？」
　
「はい、もうどれもこれも美味しくて、食べ過ぎたみたい」
　そう言って、わたしはポンポンと下っ腹あたりを叩いて見せる。
　ルイは、そんなわたしを見て笑っている。