パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
(子供の相手をする趣味はないんでね)
あの日のルイの声が脳裏に蘇る。
落ち込みがずーんと激しくなった。
そっか。
彼がパートナーに選ぶのは、彼女みたいな人ってことだ。
わたしは問題外。
なにしろ、La bébé(赤ちゃん)なんだから。
「どうした? 急に難しい顔をして」
ルイがわたしの顔を覗きこむ。
「なんでもない。ねえ、これから、チュイルリー公園の移動遊園地に行ってみたいな。夜にルイと一緒に外出できるなんて、めったにない機会だし」
彼はちょっと肩をすくめて、それから恭しく答えた。
「仰せに従いますよ。姫」
***
「キャーーーーっ!」
ぐるぐると回転する空中ブランコに乗って絶叫しながら、ルイへの思いもこの遠心力で吹き飛ばしてしまいたい。
ブランコに全身を揺さぶられながら、そんなことを考えてた。
あの日のルイの声が脳裏に蘇る。
落ち込みがずーんと激しくなった。
そっか。
彼がパートナーに選ぶのは、彼女みたいな人ってことだ。
わたしは問題外。
なにしろ、La bébé(赤ちゃん)なんだから。
「どうした? 急に難しい顔をして」
ルイがわたしの顔を覗きこむ。
「なんでもない。ねえ、これから、チュイルリー公園の移動遊園地に行ってみたいな。夜にルイと一緒に外出できるなんて、めったにない機会だし」
彼はちょっと肩をすくめて、それから恭しく答えた。
「仰せに従いますよ。姫」
***
「キャーーーーっ!」
ぐるぐると回転する空中ブランコに乗って絶叫しながら、ルイへの思いもこの遠心力で吹き飛ばしてしまいたい。
ブランコに全身を揺さぶられながら、そんなことを考えてた。