パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
病院に着いたときには、夜中の12時を回っていた。
急いで病室を訪ねると、お祖母さんは幸い持ち直されたようで静かに眠っていらした。
わたしたちはほっと胸をなでおろした。
「ルイ」
先に病室にみえていた、すらりと背の高い女性が、わたしたちに声をかけてきた。
「彼女が、例の?」
そう言って、彼女はわたしを見た。
「はい。フィアンセの薫です」
ルイに促され、わたしは彼女の前に行き、「はじめまして」と頭を下げた。
「どうぞ、頭を上げてちょうだい。ルイの母です。ごめんなさいね。本来ならもっと早くお会いするべきだったのだけれど……」
美しい方。
ルイと同じ、薄緑色の目。
「いえ、そんな」
そういえば、ルイのご家族に挨拶をするっていう話は一度も出なかった。
学校が始まって忙しかったから、ぜんぜん気にかけていなかったけれど。
急いで病室を訪ねると、お祖母さんは幸い持ち直されたようで静かに眠っていらした。
わたしたちはほっと胸をなでおろした。
「ルイ」
先に病室にみえていた、すらりと背の高い女性が、わたしたちに声をかけてきた。
「彼女が、例の?」
そう言って、彼女はわたしを見た。
「はい。フィアンセの薫です」
ルイに促され、わたしは彼女の前に行き、「はじめまして」と頭を下げた。
「どうぞ、頭を上げてちょうだい。ルイの母です。ごめんなさいね。本来ならもっと早くお会いするべきだったのだけれど……」
美しい方。
ルイと同じ、薄緑色の目。
「いえ、そんな」
そういえば、ルイのご家族に挨拶をするっていう話は一度も出なかった。
学校が始まって忙しかったから、ぜんぜん気にかけていなかったけれど。