パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
「ソフィアさんがルイの恋人だと思ったから、あなたを諦めるためにボーイフレンド候補を紹介してもらったの! でも、やっぱりわたし……ルイのことが」
「私が? 何?」

 もう……そんなに、穴が開くほど見つめられたら、目のやり場に困るって。

「ルイのこと、諦められなくて……」

 あれ? ちょっと待って。

 わたしがルイにソフィアさんのことを問いただしてたのに。
 いつの間にかルイのペースになってる。

 なんで?
 ルイはもうすっかり余裕の笑みを浮かべてるし。

「薫、こういう男女の言い争いのことをなんていうか知ってるか」
「知らない、そんなの」
「痴話喧嘩だ」
「痴話……なんでそんな日本語知ってるのよ!」
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