パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
 休憩時間になり、ルイを探すと、セクシーな黒のスーツを着たソフィアさんと真面目な顔で議論の真っ最中だった。

 なんだか入り込めない雰囲気で、わたしは近寄ることができなかった。

 ふたりはこのショーのメインスタッフだし、今日は最終チェックの日だから、一緒にいるのはあたり前のこと。
 そんなことは充分わかっているはずなのに、どうしても気になってしまう。

 そんなわたしの視線に気づいたんだろう。
 ソフィアさんが、ふわっと微笑んで軽く会釈してくれた。
 見抜かれているな、たぶん。
 嫉妬してること。
 独占欲が強いって思われてるかな。

 あーあ、やっぱ、まだまだガキだ、わたしは。

 ルイを信用していないわけじゃない。
 でも、ソフィアさんはこんな凄いショーのプロデュースしてしまう凄腕のプランナーで、しかも超美人。
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