パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
 食事が一通り終わり、デザートを待っているとき、ルイに電話がかかってきた。
 仕事の相手らしい。
「失礼」
 
 ルイの姿が見えなくなると、ソフィアさんは「やっとふたりきりになれた」とにっこり微笑んだ。
 えっ、どういうこと?

 ここからが本番で、修羅場の始まりとか?
 まさか、わたしもルイが好きなの、とか言われちゃったりする?

「ちょっと仕組んだのよ。この時間にルイに電話するように知り合いに頼んで」

 うわ、いよいよ恐ろしい展開?
 
 でもソフィアさんの話は、予想とはまったく違うものだった。
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