パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
「大丈夫だよ、薫。私がついているじゃないか」
 彼は運転席から身を乗り出し、わたしの目を見つめながら髪をやさしく撫でてくれた。

 ああ、ルイの匂い。
 いつでもわたしの気持ちをすっと静めてくれる……

 わたしはルイに抱きついた。
「おっと」
「ありがとう、ルイ。もう大丈夫」
「じゃあ、行くぞ」
「うん」
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