パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
周りは整った。
あとは中身を作るだけ。
まずはイメージを固めるために、ノートとにらめっこだ。
〝雪〟はこの間の卒制をベースに、初春の花である〝蝋梅〟をメインにして、さらにトップにユズを加えて日本色を前面に出す。
逆に〝花〝のメインノートには王道の香りともいえる薔薇を用いて華やかな香りを意識。
トップはベリー系、ラストノートはミルラにして……
そこまでは割とすんなりとまとまった。
一番苦労したのは、夜に纏う香りである〝月〟。
西洋とは一味違う、日本の官能性をどう表現すればいいか。
アイデアに詰まったときは、もうネットに頼るしかない。
わたしは一晩かけて、日本の古典を調べまくった。
そして、これだ、という逸話に出会った。
それは小野小町の『百夜通い伝説』だ。
あとは中身を作るだけ。
まずはイメージを固めるために、ノートとにらめっこだ。
〝雪〟はこの間の卒制をベースに、初春の花である〝蝋梅〟をメインにして、さらにトップにユズを加えて日本色を前面に出す。
逆に〝花〝のメインノートには王道の香りともいえる薔薇を用いて華やかな香りを意識。
トップはベリー系、ラストノートはミルラにして……
そこまでは割とすんなりとまとまった。
一番苦労したのは、夜に纏う香りである〝月〟。
西洋とは一味違う、日本の官能性をどう表現すればいいか。
アイデアに詰まったときは、もうネットに頼るしかない。
わたしは一晩かけて、日本の古典を調べまくった。
そして、これだ、という逸話に出会った。
それは小野小町の『百夜通い伝説』だ。