パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
「そりゃ、あの顔であれだけの大金持ちだからね。でも薫もすごいよね。そんな人を前にして平静を保てるなんて」
いや、平静ではなかった。
ずっとからかわれて、腹を立ててた。
まあ、それも置いとこ。
「でもさ。あんまりにも話がうますぎると思わない? 何かよからぬ事を企んでたりしないかな? わたしをどっかに売り飛ばそうとか」
楓はぷっと吹き出した。
なに? ちょっと失礼じゃない、その反応。
「ははっ、それはないよー。ぜったいない。だって大して儲けにもなんないでしょ、薫を売り飛ばしても。それより念願のパリに行けるんだし、お相手は、超弩級スパダリイケメンなんだし、思いきって電話して言っちゃいなよ。『行きます』って」
いや、平静ではなかった。
ずっとからかわれて、腹を立ててた。
まあ、それも置いとこ。
「でもさ。あんまりにも話がうますぎると思わない? 何かよからぬ事を企んでたりしないかな? わたしをどっかに売り飛ばそうとか」
楓はぷっと吹き出した。
なに? ちょっと失礼じゃない、その反応。
「ははっ、それはないよー。ぜったいない。だって大して儲けにもなんないでしょ、薫を売り飛ばしても。それより念願のパリに行けるんだし、お相手は、超弩級スパダリイケメンなんだし、思いきって電話して言っちゃいなよ。『行きます』って」