パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
「パリ行き、お世話になることに決めました。どうぞよろしくお願いします」
「決心してくれたんだな。嬉しいよ」
「ありがとうございます」
向こうに見えないことは知りつつ、わたしは深々と頭を下げて電話を切った。
返事をしてしまった。
もう後戻りはできない。
とにかく、努力あるのみ。
わたしは本棚から、何度も読みかえして、ぼろぼろになったパリのガイドブックを取りだした。
ようやく、本場で香水の勉強ができるという、本来のわくわくする気持ちがよみがえってきた。
彼の言う、婚約者の〝フリ〟がうまくできるかどうか、若干不安は残るけど。
まあ、なんとかなるでしょ。
「決心してくれたんだな。嬉しいよ」
「ありがとうございます」
向こうに見えないことは知りつつ、わたしは深々と頭を下げて電話を切った。
返事をしてしまった。
もう後戻りはできない。
とにかく、努力あるのみ。
わたしは本棚から、何度も読みかえして、ぼろぼろになったパリのガイドブックを取りだした。
ようやく、本場で香水の勉強ができるという、本来のわくわくする気持ちがよみがえってきた。
彼の言う、婚約者の〝フリ〟がうまくできるかどうか、若干不安は残るけど。
まあ、なんとかなるでしょ。