国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
「は、はい……どうぞ……」


 口元にシュガー味のチュロスを持っていくと嬉しそうにパクリと一口食べた。


「うん。おいしいね」


 なんの躊躇いもなく私が差し出したチュロスを食べるものだからなんだか私だけが恥ずかしがっていて、それも恥ずかしい。


「もうっ、次、次はどこに行きましょうか」


 恥ずかしさに耐えられなくて話題を変える。


「ん〜そうだな、歩きながら決めようか」


「そうですね。そうしましょう!」


 残ったチュロスを食べながら歩き進めた。やっぱり、どこから出てきたのアンタ状態の私と生徒会長の組み合わせが不思議なのだろう、たくさんの視線をひしひしと感じたが、なんだかそれも少し慣れた様な気がする。


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