国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
 自然と繋いだ手、こんな風に好きな人と、彼氏と、学校を歩いているなんてほんの少し前の私からは少したりとも想像ができない。


 出会い方はどうであれ、人との出会いで人生はひょんと変わっていく。雷斗くんと出会えたお陰で私はまた日向に当たって楽しく笑えるようになった。


 雷斗くんが大好きです……繋いだ手を私はギュッと握り直した。


「ん? どうした?」


「ふふ、なんでもありませんよ」


「そっか、ならいいけど」


 あと少しで教室。楽しかった時間も後少し……

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