国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
「じゃあ、行こうっ」


 明日香さんに肩を押され皆の待つ輪の中へ入るとそれはもう温かく歓迎してもらえた。なんだか幸せすぎて怖いくらいです。


 教室を飛び出した。


 まずは写真を撮るために三年生が出しているフォトスポットに向かった。なんでもばえる? 写真がとれるらしいのですが、ばえるとは何でしょうか?


「え〜めっちゃいいっ。超かわいいんだけどっ」


「この風船がたくさんあるところで写真撮ろう!」


 色とりどりのパネルが教室のあちこちに設置してありたくさんの人が順番待ちをしてパネルの前で写真を撮っている。


(不思議な光景ですね、あの長い棒はなんでしょうか? スマホが先についてます)


 圧倒されながら順番待ちをしていると自分たちの番になりチョコンと端っこに立たせてもらった。


「羽花ちゃんは真ん中〜、今回の文化祭は羽花ちゃんのお陰で大成功だったんだから!」


 調理場でずっと隣だったしおりさんに腕を捕まれグイグイと真ん中に移動させられてしまった。


「そんなっ、しおりさん大げさですよ! 私は何もしていませんっ、皆さんのチームワークの素晴らしさのおかげです」


「はいはい、じゃあ撮るよ〜準備はいい〜? 3.2.1……はい、オッケー!」


 ふぇ? もう撮ったのでしょうか? 一瞬過ぎてわけも分からずピースをなんとなくしてしましたが……


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