国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
大切な存在
静かな階段、私と雷斗くんの足音が鳴り響いている。それに混じって「はぁ」と深い溜息の音が聞こえた。翔ちゃんだろうか?
「羽花、来てくれたんだ」
階段上から声が降ってきた。
「そりゃもちろん来るに決まってるよ。じゃあ、雷斗くん……」
コクリと無言で頷き雷斗くんは階段下の壁に寄りかかった。一人で階段を登り翔ちゃんの元へ行く。いつものことのはずなのに、なんだか緊張してしまうのは何故だろう。
「翔ちゃん、おまたせ。どうしたの?」
「羽花、俺見ちゃったんだよ」
雷斗くんの存在を気にしてか声が響かないように小さな声で話す翔ちゃん、小声だからかあまり元気のないように聞こえる。
「見ちゃったって何を?」
「羽花とアイツがキスしてるところ、羽花の様子を見に教室に行った時と、その後、生徒会室でキスしてるところもドア窓から見えたよ」
……まさか翔ちゃんに見られてたなんて、なんだか家族に見られたような恥ずかしさと複雑な気持ち。
「羽花、来てくれたんだ」
階段上から声が降ってきた。
「そりゃもちろん来るに決まってるよ。じゃあ、雷斗くん……」
コクリと無言で頷き雷斗くんは階段下の壁に寄りかかった。一人で階段を登り翔ちゃんの元へ行く。いつものことのはずなのに、なんだか緊張してしまうのは何故だろう。
「翔ちゃん、おまたせ。どうしたの?」
「羽花、俺見ちゃったんだよ」
雷斗くんの存在を気にしてか声が響かないように小さな声で話す翔ちゃん、小声だからかあまり元気のないように聞こえる。
「見ちゃったって何を?」
「羽花とアイツがキスしてるところ、羽花の様子を見に教室に行った時と、その後、生徒会室でキスしてるところもドア窓から見えたよ」
……まさか翔ちゃんに見られてたなんて、なんだか家族に見られたような恥ずかしさと複雑な気持ち。