国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
 親だからって雷斗くんことを馬鹿にするのは許せません。


「いくらお父さんっだからって酷すぎます。雷斗くんの人生は雷斗くんのものなのにっ」


「羽花……」


 や、やばいです。いくらなんでも言いすぎてしまいました……


 ギロリと睨まれていた視線にさらに力が入ってしまったような気がする。怖い。


「ははっ、雷斗の人生か……子羊に一体何が出来るって言うんだ? 見たところそこらへんに居る小娘のようだし、お前は雷斗の隣に立っていて恥ずかしくないのか? 雷斗は将来一ノ瀬カンパニーを背負っていく社長になるんだ。自分が雷斗に相応しくないことくらい自分が一番分かっているんじゃないか?」
「っそ、っそれは……」


 お父さんが言っている事はよく分かる。確かにそうだ。私の家は貧乏だし、自分自身になんの取り柄もない。特別に何かが出来るっていう訳でもない。お金持ちだとは思っていたけどとても大きい会社の跡取り息子たっだなんて、今知った。知らなかったけど……私はもう自分から雷斗くんの隣から離れるなんて一ミリたりとも思わない。どうにかしてお父さんん本気だって事を認めてもらわないといけません。

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